株式会社タマディックでは、生成AIの導入により社内の風景が大きく変わりつつあります。「使ってもいいの?」という疑問から「触れてみよう」という好奇心へ。今では部門を超えた自発的なコミュニティ形成や、サウナを活用したユニークなコミュニケーション促進まで発展。そんな生成AI導入からコミュニティ形成に至るまでの取り組みについて伺いました。「触れてみよう」から始まった生成AI導入│2日間で140名が参加した勉強会―生成AI導入のきっかけを教えてください。2024年に入り社内で「生成AIを使ってもいいの?」という声が上がり始め、その便利さが認識されるにつれて「使わないともったいない」という感覚が広がっていきました。しかし単に「導入しました」と言うだけでは実際の活用には繋がらないため、まずは「触れてみよう」という勉強会を開催したのがきっかけです。本来であれば、IT部門がリスク調査をして2年、3年とかかってしまう流れでしたが、「このままでは時間がかかりすぎる」という危機感から、現場の責任者たちからの声の追い風も活かし、いち早くその波に乗るために会社を挙げて「触れてみよう」という勉強会をスタートしました。勉強会は本当に好評で、初回に愛知県内の拠点から約140名が参加しました。2日間開催したのですが、どちらも会議室がマックスになるほど人が集まったんです。もともとは大きな拠点のある名古屋エリアだけを考えていたのですが、豊田や一部東京の拠点からも参加があり、開催後の報告をしたところ、東京地区などからも「うちの地区でも開催してほしい」という声が上がりました。効率よく仕事ができないか│勉強会から生まれた生成AI活用の好循環―勉強会後、どのような声が上がっていますか?実際に英語圏とやり取りをしている方は翻訳しながらメールを作るなど、どんどん効率化できるようになってきたという声が上がっていました。他の部署ではプログラミングのところもやってみたいという声も上がってきたりと、一度勉強会に参加して興味が増し、自分の業務にマッチするAIを探し始めている人が増えているように感じます。新入社員や若手の育成にも変化が見られ、育つのを待つのではなく、AIを活用しながら成果物をうまく作る環境づくりをしたいと考えるリーダークラスの社員も増えました。 かなりマインドセットや仕事の構造が変わってきていて、AIをどう業務に取り入れて効率化できるかを考えることが日常的になってきたように思えます。部署の壁を越えて│自発的に拡がる生成AIの波―勉強会を経て、有志グループが立ち上がったそうですが、これは自発的なものだったのでしょうか?それとも組織的な働きかけがあったのでしょうか?勝手に立ち上がりました。各事業部、おそらく営業担当も含めて、業務で生成AIを使わないと本当に効率が悪くなるよねとか、生成AIをもっと勉強したいという声が各事務所、各事業部から上がってきていました。そこからは全社新年会等でいろんな部署の同期が集まった際、よく生成AIの話をするようになっていました。そういう声が上がったからこそ、どうせ勉強するなら1人じゃなくてみんなでということで情報共有できるグループを作ろうという動きになり、10名ほどの有志の集まりが自然発生的に形成されました。グループ内では、勉強会やセミナーの情報共有から始まり、Copilot Studio等のツール活用法について、「この業務にはこのように活用できそうだ」といった具体的なアイデアを共有し合っているようです。このような自主的な学びの場が形成されたのは、勉強会を通じて生成AIに前向きなマインドセットを持った人材が集まったからこそだと思います。こうした変化を見ると、勉強会を開催して本当に良かったと実感しています。サウナ×AIがもたらすコミュニケーション革命―御社は特徴的にサウナを社内に設置し、社員のコミュニケーション促進に活用されていますが、今回のAI導入においてもサウナとの組み合わせで取り組まれていますね。AIだけでなくサウナという場も重要な要素になっていると思います。AIだけでなくサウナという場も重要な要素になっていると思います。弊社では建物内にサウナを完備しており、このユニークな環境を最大限に活用しています。私たちのAI勉強会・研修はサウナとセットで行われていて、第一部で参加者がAIについて学んだ後、社内に設置したサウナでリフレッシュしながらAIの活用についてディスカッションするという流れになっています。サウナでリラックスした状態で行う発想の共有は非常に効果的で、イノベーティブなAIの使い方を考え出し、サウナ後には付箋に書き出す時間も設けています。これまでは部内でのコミュニケーションが中心でしたが、サウナを通じてコミュニケーション力が高まってきたように感じます。全社新年会の参加率も上がっていますし、部署を超えたグループが生まれています。何度もこの生成AI勉強会×サウナという組み合わせでイベントを実施していますが、皆さんからの評判が非常に良いです。実際、他の事務所から来る方も増えていて、中には「サウナが目的だったけど、AIも楽しかった」といった方もいるかもしれませんね。入口がどうあれ、結果的に生成AIに興味を持ってもらえれば、それで良いと思っています。単発から継続│生成AIが定着するために――今後の展望や、生成AIに期待することはありますか?生成AIをGoogleの代わりに使うといった入口段階から、その後の展開としては、プロジェクトの核となる力を持つところまでステップアップして生成AIを社内で定着化できるようにしたいです。これからも継続的な勉強会や研修、トレーニングの場を設けていきたいと思います。全社的な生成AI浸透に向けた活動を進めて、有志グループを筆頭に勉強会で得た知識を共有するだけでなく、コンテストの開催や将来的にはアンバサダー制度の導入も視野に入れて動いています。みんなが生成AIを活用しながら楽しく仕事ができる、私生活も仕事も充実してもらえるような環境が、生成AIで提供できるといいなと思っています。Cynthialy株式会社では、人材育成だけでなく、人材アセスメントや組織設計の分野にも力を注いでおり、企業の変革を伴走サポートいたします。生成AIを活用し、新しい取り組みをしたい方は、ぜひお気軽にお声がけください。